私たちのこだわり
まけずの鍔本舗『万吾樓』は地元では自家製餡の店として知られています
自家製餡とは?
それは炊き上がったあんこではなく、炊く前の『生餡の取り方』を言います。
和菓子のあんこには粒あんとこし餡がありますが、 こし餡の生餡を自前で取ることを自家製餡と言うのです。
『自家製餡』は、前日に豆の水漬け、当日は朝早くから、豆の水洗い、煮炊き、煮上がった豆の皮をむき、水さらしを丹念に行い、豆のあくと不純物を取り、絞り上げれば、『自家製生餡』の出来上がりです。この生餡はすぐに変質しやすいので、風味の変わらないうちに手早く砂糖等と混ぜ炊き上げることが大事なのです。これは自家製餡の店にしか出来ないことなのです。たいへん、手間のいる作業ですが、その分、他店にはない独自の、安全で、おいしい餡が取れます。
私の住んでる安土は、鈴鹿山系からの湧水に恵まれ、その豊富な地下水をふんだんに使って、昔ながらの自家製餡を続けています。近年は、製餡業者の生餡を使っているお店がほとんどで、県内でも自家製餡をしているお店は数少なくなりました。
それだけに、伝統を守り、人をもてなす和菓子の心を伝えるべく、これからも自家製餡にこだわっていきたいと思います。
『和菓子の命は自家製餡 ― その決め手は、おいしい地下水』と言っても過言ではないでしょう。
3つのこだわり
素材へのこだわり
①滋賀県産の羽二重餅や米粉、蜂蜜を使用しています。地域の特産品を生かし風味豊かなお菓子作りに努めています。
②北海道産小豆 手亡(インゲン豆)を使用しています。昔からの豆の専門業者が選別したものを、毎年、何度も炊き比べて、その年の最良のものに決めています。
③鈴鹿山系からの伏流水を使って、自家製餡、お菓子作りをしています。
製法へのこだわり
職人の五感を大切にした昔ながらの伝統製法にこだわっています。日々変わる気候の変化を肌で感じながら微調整を行い、常に最高の状態のお菓子を提供できるようにしています。
温故創新
信長が新しい西洋の文化を積極的に取り入れた様に、古き伝統を温ね、生かし、すべてはお客様の笑顔のために日々新しい商品、ジャンルにチャレンジしています。